公園近くの住まいは本当に買いか?資産価値の真実と後悔の盲点
井の頭恩賜公園を舞台にした映画『PARKS パークス』で描かれたような、公園と共鳴する瑞々しい暮らし。あの情緒的な世界観に惹かれて移住を決意した人々が、入居後に頭を抱えるケースは後を絶たない。自然が豊かであるということは、都市の管理された無機質な空間とは異なるトラブルと隣り合わせであることを意味する。
第1の盲点は「生物と環境」の猛威だ。夏場に大量発生する蚊やセミの大合唱、秋口の落ち葉がベランダや雨樋を埋め尽くす光景は日常茶飯事となる。強風が吹けば、未舗装のグラウンドから巻き上がる砂埃が洗濯物を容赦なく汚す。鳥類の糞害や、公園の植栽を住処とする小動物の侵入も深刻な悩みとなりやすい。
第2の盲点は「治安と夜間の環境変化」だ。昼間は平和な児童公園が、夜間にはスケートボードの練習場や若者のたまり場、あるいは不審者の潜伏場所へと暗転する事例は少なくない。照明が薄暗い緑道は、女性や子どもの夜道において防犯上の死角となる。週末の深夜まで続く話し声やバイクのアイドリング音に耐えかね、防音サッシの追加工事を余儀なくされる住人も珍しくない。