新垣結衣『ドラゴン桜』ギャル役から20年!続編再登場の真相と現在
2005年版『ドラゴン桜』が今なお伝説として語られる最大の要因は、特進クラスに集った若手キャスト陣の類稀なる熱量と関係性にあります。なかでも特筆すべきは、山下智久が演じた矢島勇介と、長澤まさみが演じた水野直美、そして新垣結衣演じる香坂よしのの三角関係にも似たライバル構造でした。
当時すでに映画『世界の中心で、愛をさけぶ』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得し、若手トップ女優の筆頭にいた長澤まさみと、モデル出身で女優としては挑戦者の立場だった新垣結衣。劇中では、勇介を巡る嫉妬心や、境遇の異なる二人の反発が描かれました。しかし、東大受験という極限のプレッシャーを共有するなかで、二人の関係は安易な足の引っ張り合いから、互いを高め合う「戦友」へと昇華していきます。ドラマ研究者の間でも「長澤まさみのエモーショナルで天性の芝居と、新垣結衣の抑制的でリアリスティックな佇まいが衝突した奇跡のキャスティング」として高く評価されています。
また、元暴走族の弁護士・桜木建二を演じた阿部寛と新垣結衣の師弟関係は、作品の屋台骨でした。「バカとブスこそ東大へ行け!」という桜木の痛烈な台詞を浴びせられながらも、理不尽な現実を跳ね返すための「知の武器」を授けられていく過程は、当時の若い視聴者に強烈なカタルシスを与えました。現場での阿部寛の妥協なき演技姿勢を間近で体感した経験は、新垣結衣にとって演技者としての倫理とプロ意識を骨の髄まで叩き込まれる貴重な実践場となったのです。