益虫とは?クモやゲジゲジを殺してはいけない驚きの理由と代表例一覧

益虫とは?クモやゲジゲジを殺してはいけない驚きの理由と代表例一覧に関する質問を丁寧にまとめました。詳細な解説をチェックしましょう。

ネット掲示板やSNSで「アシダカ軍曹」と畏敬の念を込めて呼ばれるアシダカグモや、多数の脚を波打たせて走るゲジゲジ(ゲジ)。彼らが部屋に出現した際、絶対に殺虫剤を吹きかけてはいけない理由には、科学的・生態学的な裏付けがあります。

害虫防除の研究者やペストコントロール技術者の現場データによると、アシダカグモは巣を張らず、獲物の気配を察知して飛びかかる「徘徊性」のハンターです。成体のアシダカグモは驚異的な捕食意欲を持ち、すでに口に1匹のゴキブリをくわえた状態でも、目の前を別のゴキブリが横切れば追加で仕留めにかかるという獰猛な習性を持ちます。1匹のアシダカグモが屋内に潜伏しているだけで、半年から1年足らずでその家屋内のゴキブリは壊滅状態に追い込まれると報告されています。

さらに注目すべきは、彼らの「潔い去り際」です。屋内のゴキブリやハエなどの獲物を食べ尽くすと、アシダカグモは新たな狩場を求めて勝手に別の家や屋外へと移動していきます。人間屋内に居座り続けることはありません。

一方のゲジゲジも同様です。彼らは人間のアレルギー源となるハウスダスト中のチリダニや、本や畳を食害するチャタテムシ、床下に潜むシロアリ、さらにはトコジラミ(南京虫)といった微小害虫を徹底的に掃除します。ゲジゲジの脚は非常に繊細で、狭い隙間や床下、壁裏など人間が決して手の届かない「害虫の温床」に潜り込み、病原菌を運ぶ衛生害虫の繁殖源を断ち切る能力を持っています。

もし、見た目が怖いからという理由で彼らを殺してしまうとどうなるでしょうか。天敵という名の「重石(捕食圧)」が取り除かれた住居内では、ゴキブリやダニなどの害虫が爆発的なスピードで繁殖を再開します。益虫を殺す行為は、自ら害虫を呼び込み、増殖を手助けしていることと同義なのです。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。