レゲエとはどんな音楽か?歴史とリズムの秘密・名曲の真髄に迫るに関する疑問や疑問点をわかりやすくまとめました。詳細を読もうことができます。
レゲエの歴史を正しく理解するためには、ジャマイカが1962年にイギリスから独立を果たした前後の音楽的変遷を追う必要があります。レゲエは突然生まれたのではなく、「スカ(Ska)」、「ロックステディ(Rocksteady)」という明確な前身ジャンルを経て結実しました。
1960年代初頭、独立の歓喜に沸くジャマイカで大流行したのが高速テンポの「スカ」でした。ホーンセクションが華やかに鳴り響くアップテンポなダンスミュージックでしたが、1966年頃になるとキングストンの過酷な猛暑や政情不安、若年層の失業問題などを背景に、テンポを落としたメロウな「ロックステディ」へと移行します。そして1968年、さらにテンポを落とし、オルガンの刻みやドラムのタム回し、社会的メッセージ性を強めた「ルーツレゲエ」が確立されました。
音楽スタイル発祥年代・テンポ(BPM)楽器構成・音楽的特徴文化的背景と編集部の分析スカ(Ska)1960年〜1966年
BPM 120〜140(高速)管楽器主導のビッグバンド形式、鋭いカッティングギター独立直後の祝祭ムードを反映。ジャズと米R&Bの融合から生まれた初期衝動。ロックステディ1966年〜1968年
BPM 80〜100(中低速)コーラスワーク重視、管楽器の後退とベースラインの前面化熱波と治安悪化が生んだスローダウン。ルードボーイ(不良少年)カルチャーが台頭。ルーツレゲエ1968年〜1980年代
BPM 70〜90(重厚)ワンドロップ主体のドラム、深いリバーブ、ラスタ思想の歌詞ボブ・マーリーらが世界に広めた黄金期。過酷な抑圧に対する霊的プロテスト。ダンスホール1980年代中盤〜現在
BPM 90〜110(デジタル)打ち込みリズム(リディム)、トースティング(高速フロウ)「スリング・エン・スラック」以降の電化。現場の熱狂とクラブ仕様のエンタメ性。