東京のガードレールにイチョウ?都道と区道を見分ける秘密と真相
ガードレールに関する情報空間には、長年信じ込まれてきた幾つかの都市伝説や誤解が蔓延しています。取材を通じて裏付けられた事実をもとに、代表的な2つの誤認を正します。
第1の誤解は、「都道にあるマークはすべて本物のイチョウの葉である」という思い込みです。前述の通り、公式な図案は「アルファベットのTを意匠化した東京都シンボルマーク」であり、イチョウの葉脈や茎を正確に模したものではありません。ネット上では「都のマークがイチョウだからガードレールもイチョウ」と安易に結びつけられがちですが、都庁の広報資料においても「シンボルマークはイチョウの葉を意味するものではない」と繰り返し言及されています。
第2の誤解は、「茶色のガードレールはすべて錆びている、あるいは古い設備である」というものです。SNS上などで時折「ガードレールが茶色く変色してボロボロになっている」という投稿を見かけますが、これは完全に逆です。茶色の防護柵の多くは、景観配慮型として新たに施工された最新の耐候性ポリエステル粉体塗装であり、旧来の白い柵よりも塗装コストや耐候性に優れた最新設備です。色あせたのではなく、意図して落ち着いたブラウンが選ばれている点を知っておくと、街を見る解像度が一段と高まります。