海底トンネルの作り方を徹底解剖!水が入らない仕組みと日本の土木技術
Q1:地震が発生した際、海底トンネルが破壊されて海水が流れ込む危険はありませんか?
A1:海底トンネルは周囲の地盤と一体化して動くため、地上の高架橋やビルに比べて地震の揺れによる影響を受けにくい特性があります。セグメント同士の継ぎ目には柔軟性(可とう性)を持たせた耐震継手が使われており、地盤の変形にしなやかに追従してひび割れや破断を防ぎます。過去の大規模地震においても、日本の主要な海底トンネルで致命的な損傷や漏水事故は報告されていません。
Q2:シールドマシンで掘削中、先端の刃(カッタービット)が摩耗したら海の下でどうやって交換するのですか?
A2:カッターヘッドの裏側に気密室(隔壁)を設け、高圧空気を送り込んで地下水や土砂の浸入を食い止めた状態で、専門の技術者が内部から直接カッタービットを交換します。また、長距離掘削に対応するため、トンネル内側から安全に刃をスライドさせて交換できる特殊なビット交換機構を備えた最新型マシンも実用化されています。
Q3:海中トンネルと海底トンネルは何が違うのですか?
A3:一般に「海底トンネル」は海底の土砂や岩盤の“下”を掘って通す構造を指します。一方、研究や構想が進む「海中トンネル(浮遊式トンネルなど)」は、海底の地盤中ではなく海中(海水の中)に筒を浮かべたり固定したりして通す構造を指します。現在実用化されているアクアラインや青函トンネルなどはすべて海底の地中を通る海底トンネルです。