山陰地方はどこからどこまで?鳥取・島根以外の境界線と最新実態
「山陰地方は何県で構成されているのか」という問いに対し、公的機関やメディアの間でも文脈によって解答が分かれます。実務上、山陰の範囲は大きく3つのレイヤーで整理されます。
第1が、現代の行政・報道で最も汎用される「鳥取県・島根県の2県」とする定義です。中国地方の区分(鳥取・島根・岡山・広島・山口)において、瀬戸内海側の山陽3県と対置する形で用いられます。
第2が、国土交通省の地方支分部局や気象庁などが採用する実質的な日本海沿岸区分です。ここでは鳥取・島根の2県に加え、萩市や長門市を中心とする山口県日本海側(北浦地区)が山陰エリアとして一体的に扱われます。
第3が、古代律令制の「五畿七道」に由来する歴史的区分「山陰道」です。この枠組みでは、丹波・丹後(現在の京都府中部・北部)、但馬(兵庫県北部)、因幡・伯耆(鳥取県)、出雲・石見・隠岐(島根県)、長門(山口県北部)までを含む長大な日本海沿岸ベルトを指します。