膀胱炎の激痛に市販痛み止めは効く?排尿痛を和らげる応急処置と真実
「ロキソニンを規定量飲んだのに全く痛みが引かない」という事態に直面することがあります。鎮痛薬が効かない、あるいは効果が極めて限定的である場合、背景にはいくつかの医学的盲点が隠されています。
第一に、膀胱壁の炎症が筋肉層にまで深く波及し、激しい痙攣(膀胱攣縮)を起こしているケースです。NSAIDsは炎症性の痛みには強力ですが、内臓平滑筋の激しい攣縮に対してはブスコパン等の鎮痙薬でなければ抑えきれないことがあります。
第二に、細菌感染による急性膀胱炎ではなく、「間質性膀胱炎」や「過活動膀胱」、あるいは「尿路結石」が痛みの真因であるケースです。特に非細菌性の間質性膀胱炎は、一般的な抗生物質も痛み止めも効きにくく、専門医による水圧拡張術や特殊な薬物療法が必要になります。
そして最も危険なのが、細菌が尿管を伝って腎臓まで逆流し「腎盂腎炎(じんうじんえん)」を発症しているケースです。以下のサインが現れた場合、市販薬での対処は直ちに中止し、救急外来を受診してください。
【危険な赤信号サイン】
・38.0℃以上の高熱や悪寒・震えがある
・左右どちらかの背中や腰を叩くと響くような激痛(叩打痛)がある
・吐き気、嘔吐、全身の強い倦怠感を伴う
・肉眼ではっきり分かる真っ赤な血尿や膿尿が続く