メンデルスゾーン春の歌の難易度は?挫折多発の理由と攻略法
ネット上のQ&AサイトやSNSでは、「春の歌はエリーゼのためにの次に弾ける」「初心者でも練習すればすぐ弾ける」といった極端な言説が見受けられますが、これは完全な誤解です。
『エリーゼのために』の中間部にある連打やアルペジオと比較しても、「春の歌」は全編にわたって高度なポリフォニー処理と脱力が要求されるため、難易度の次元が異なります。初級者が無理に挑戦すると、指の関節を押し込む悪癖がついたり、手首を痛めたりするリスクが高くなります。憧れの曲だからこそ、適切なステップを踏んでから挑むことが、結果として最短で美しく弾きこなす道筋となります。
【プロの結論】挑戦すべき人・一度見送るべき人の判断基準
自身の現在のスキルと照らし合わせ、以下の基準を目安に選曲を判断することをおすすめします。
- 今すぐ挑戦をおすすめできる人:
- ソナチネアルバムを後半まで終え、ソナタアルバムに入っている。
- ツェルニー30番を終えている、または同等のエチュードで指の独立ができている。
- 手首の脱力が自然にできており、オクターブやアルペジオで腕が痛くならない。
- 一度基礎を固めてから挑戦すべき人:
- ブルグミュラー25の練習曲を練習中、または終えた直後。
- 装飾音を弾く際にテンポが崩れたり、手首がガチガチに固まってしまう。
- ペダルの踏み替えで音が濁ってしまう癖が抜けていない。
もし現在「見送るべき」段階にある場合は、同じ無言歌集の中から『甘い思い出(Op.19-1)』や『ヴェネツィアの舟歌 第2(Op.30-6)』など、手の構造的負担が少なく旋律を歌わせる基礎が学べる作品からステップアップするのが最も確実です。