祖国を背に土俵へ挑む!ウクライナ力士が起こす大相撲の大変革
角界で異彩を放つのが、雷部屋に所属する獅司大天だ。2メートル近い恵まれた体躯から繰り出す豪快な突き押しと右四つの相撲は圧巻で、土俵際での粘り腰も鋭さを増している。陽気な笑顔でファンに愛される一方、土俵に上がると表情は一変。祖国の家族を支えるという強い責任感が、立ち合いの鋭い踏み込みに宿る。
対照的な魅力を放つのが、安治川部屋の気鋭・安青錦新大である。スピード感あふれる動きと緻密なレスリング技術を土台にした多彩な技で、入門直後から破竹の勢いで番付を駆け上がってきた。師匠の徹底した指導のもと、日本の伝統的な相撲巧者へと変貌を遂げつつある。剛の獅司、柔の安青錦。異なる道を歩みながらも、二人は互いを意識し、祖国の誇りを胸に切磋琢磨を続けている。