津田梅子の新五千円札、3Dホログラムと知られざる選定の舞台裏
紙幣の顔となる人物の選定は、国家の価値観を色濃く反映する。政府および財務省が進めた新日本銀行券改刷プロジェクトにおいて、新たな肖像として白羽の矢が立ったのが津田梅子だ。わずか6歳で岩倉使節団の一員としてアメリカへ渡り、帰国後は女性の社会進出と教育に生涯を捧げた人物である。
なぜ今、津田梅子なのか。その背景には、明治期における教育改革の功績だけでなく、多様性と個人の自立が求められる現代社会への強いメッセージが存在する。文化人としての功績はもちろん、国際的視点を持って日本社会の基盤を築いたストーリーが日本銀行の選定基準と見事に合致した結果と言えるだろう。