昭和の徒花「秘宝館」の謎と深層!消滅寸前の大人限定テーマパーク
しかし、時代の波は容赦なく押し寄せた。社員旅行をはじめとする団体旅行の衰退、家族連れやインバウンドを中心とした健全な観光への移行、さらにはデジタルコンテンツの爆発的普及。若者の旅行離れやコンプライアンス意識の高まりとともに、老朽化した建物の維持費や後継者不足が追い打ちをかけた。平成から令和にかけて全国の館は次々と灯を消し、看板を下ろしていった。
2026年現在、営業を続けている単独の大型秘宝館は、事実上「熱海秘宝館」を残すのみという風前の灯火の状況にある。しかし、皮肉にもその稀少性が世界的な注目を集めている。海外のドキュメンタリー番組やNetflixのカルチャー番組などで特集されることで、昭和レトロの究極形を体験しようと海外旅行客やデジタルネイティブ世代が熱海へと足を運んでいる。失われゆく「消滅危惧種」としての絶妙なスリルとノスタルジーが、いま新たな需要を掘り起こしているのだ。