橘玲が明かす無理ゲー社会の真実 個人が勝ち残るための資産運用術
「人間は誰しも平等であり、努力すれば報われる」という言説は美しい。しかし現実はそれほど甘くない。新潮社から刊行され新書大賞を受賞した『言ってはいけない 残酷すぎる真実』において、著者は禁断の領域に足を踏み入れた。遺伝が知能や性格、能力に与える影響の大きさを、エビデンスに基づいて淡々と提示したのである。
タブーとされてきた行動遺伝学のデータを社会評論の場へと持ち込んだインパクトは絶大だった。きれいごとで塗り固められた世論に対し、科学的な事実を突きつける手法は賛否両論を巻き起こした。だが、それこそが彼の一貫した姿勢だ。感情論に逃げることなく、冷徹にデータと向き合うことでしか、本質的な自己防衛は始まらない。