明治カールの東日本撤退の真相と2026年東京で入手する裏ワザ

明治カールの東日本撤退の真相と2026年東京で入手する裏ワザを詳しくリサーチ! 知っておきたい トピックの裏側を凝縮して配信します。

2017年5月、明治が発表した「カールの東日本における販売終了」は、列島全体に大きな衝撃を与えました。長年親しまれたナショナルブランドが、なぜ突然として地域限定商品へと舵を切らざるを得なかったのか。その背景には、スナック菓子市場の構造変化とシビアな採算性の問題が存在していました。

最大の要因は急激な売上高の低迷です。明治の公表データおよび業界推計によると、カールの売上高は1990年代のピーク時に約190億円を記録していましたが、2016年度には約60億円と、最盛期の3分の1にまで落ち込んでいました。1970〜80年代以降、カルビーのポテトチップスやじゃがりこ、湖池屋をはじめとする多彩なポテト系スナックや新興ブランドが台頭し、コーンスナック市場そのもののシェアが大きく侵食されていたのです。

さらに決定打となったのが物流コストの構造的リスクでした。スナック菓子は軽量でありながら容積が非常に大きく、トラック輸送時に「体積ばかりを占有して運賃効率が極めて悪い」という物流上の宿命を抱えています。収益性が悪化したカールを全国展開し続けることは、物流費の高騰に直面するメーカーにとって許容限度を超えていました。

結果として明治は、全国5カ所に分散していた生産体制を抜本的に見直し、子会社である「四国明治」の松山工場(愛媛県松山市)の1拠点へ集約することを決断しました。松山工場から効率的に配送できる供給圏として、関西以西の西日本エリアへ販売網を絞り込む合理的判断が下されたというのが、生産終了騒動の偽らざる真相です。

松本 悠斗

松本 悠斗

サステナビリティ研究家

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。