プロ野球から大魔神へ!怪優・橋本力の壮絶人生とリー共演秘話

プロ野球から大魔神へ!怪優・橋本力の壮絶人生とリー共演秘話の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

日本映画史における橋本力の名を永遠のものにしたのが、1966年に大映京都撮影所が製作した特撮時代劇『大魔神』三部作です。普段は穏やかな石像でありながら、悪人への怒りが頂点に達すると憤怒の形相へと変貌して街を破壊し尽くす守護神・大魔神。その重厚なスーツアクターを務めたのが橋本でした。

一般的な特撮ヒーローと決定的に異なっていたのは、マスクの目の部分がくり抜かれ、「演者の本物の目」が露出していた点です。黒田義之監督ら制作陣から求められたのは、「神の化身として絶対に瞬きをしないこと」という極限の演技でした。粉塵や火薬の煙、強烈なライティングが容赦なく降り注ぐ過酷なセットの中で、橋本は数分間にわたって一切目を閉じず、血走った眼球を見開き続けました。

大魔神の内部は真夏にはサウナ状態となり、衣装の総重量も数十キロに及びました。しかし、元プロ野球選手としての驚異的なスタミナと精神力でこれを完遂。怒りに燃える大魔神の「眼力(めぢから)」は、当時の子どもたちを恐怖と興奮で震え上がらせ、特撮映画における身体表現の最高峰として語り継がれています。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。