誕生50周年の奇跡。「クリーム ボックス」がなぜ今、全国のZ世代と海外観光客を狂わせているのか?
1976年、郡山市の老舗ベーカリー「ロミオ」で生まれた小さなパン。それがすべての始まりだった。手のひらサイズの厚切りパンに白いクリームをのせたシンプルな構成は、地元の高校生たちの胃袋とお財布を長年支え続けてきた。
転機が訪れたのは2026年春。ショート動画プラットフォームで、ある海外インフルエンサーが投稿した一本の動画だった。「日本で最も罪深いくちどけ」と題されたその動画は瞬く間に拡散。ナイフを入れた瞬間にあふれ出すクリームの質感と、噛みしめた瞬間のモチモチ食感が世界中のグルメファンの視線を釘付けにした。
レトロ可愛い四角いフォルムも、SNS時代のエステティックに完璧に合致した。デジタル疲れを起こした若い世代にとって、飾らない素朴さと濃厚な甘さは、まさに求めていた心理的セラピーだったのかもしれない。