令和のネット社会が再評価する「都市伝説」の真実:なぜ私たちは今も彼女の言葉に怯え、そして惹かれるのか
信憑性を加速させたのは、あまりにもタイミングが良すぎる「事件」の数々だ。ボーイング787のトラブル、パンダの赤ちゃん誕生とその後の悲報、あるいは特定の食品メーカーへの言及と、その直後に起きたリコール問題。これらがすべて彼女の日記の更新とシンクロしていた(ように見えた)。
確率論的に言えば、毎日のようにブログを更新し、多方面の話題に触れていれば、そのうちの数パーセントが世間の重大ニュースと合致するのは不思議ではない。だが、人間は「関連性のない事象に関連性を見出してしまう」という認知バイアス(アポフェニア)を持っている。この心理的バグを、当時のネットコミュニティは最大限に増幅させたのだ。