給料袋の先にある幸福とは?働く本当の意味と最新キャリア戦略
こうした動きは日本国内にとどまらず、グローバルな潮流としても定着しつつある。ビジネス特化型SNS大手のLinkedInが世界各国の労働者を対象に行った調査によると、キャリアを選択する際の基準として「ワークライフバランス」や「企業の社会的責任(CSR)」、「個人の価値観との一致」を挙げる割合が、年々増加している。特にミレニアル世代やZ世代を中心に、高給であっても自らの倫理観に反する企業や成長の機会がない職場を避ける傾向が顕著だ。
これに伴い、国内外の人材サービス業界も大きな転換期を迎えている。従来型の求人情報のように条件面や年収額面を前面に押し出すだけでなく、企業のミッションや具体的な仕事のやりがい、どのような成長環境が得られるかを細やかにマッチングするプラットフォームが主流になりつつある。キャリア形成の軸は、単なる「給与のアップサイド」から「人生のクオリティ全体」へと舵を切っているのだ。