なぜ胸を打つ?コンパス・オブ・ユア・ハートの魅力と誕生秘話
東京ディズニーシー屈指の人気アトラクション曲として愛される『コンパス・オブ・ユア・ハート』ですが、実は2001年のパーク開園当初から存在していたわけではありません。前身となるアトラクション「シンドバッド・セブンヴォヤッジ」は、千夜一夜物語の航海譚に基づいたややスリリングでダークなトーンの世界観でした。
転機が訪れたのは2007年の大規模リニューアルです。より家族連れや幅広いゲストが親しみやすい物語へと刷新される際、物語の軸となるテーマソングの制作を託されたのが、ディズニー音楽の生ける伝説であるアラン・メンケンでした。『リトル・マーメイド』『美女と野獣』『アラジン』『塔の上のラプンツェル』など、数々のアカデミー賞受賞作を手掛けてきた巨匠が、東京ディズニーシーのひとつのアトラクションのためだけにオリジナルスコアを書き下ろしたのです。
メンケン特有のドラマティックなメロディラインと、航海の壮大さを際立たせるオーケストレーションが見事に融合。さらに、このリニューアルに合わせてシンドバッドの相棒として誕生した子虎のキャラクター「チャンドゥ」の愛らしさも加わり、アトラクション全体が温かな希望に満ちた体験へと昇華しました。