車検シールの貼る位置は右上へ!中央貼りは罰則対象?新常識を徹底検証

車検シールの貼る位置は右上へ!中央貼りは罰則対象?新常識を徹底検証について分かりやすく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

「車検シールの貼る位置は、2026年最新の保安基準においても『運転席側の上部で、車両中心から可能な限り遠い位置』が絶対的な大原則となっています。日本の右ハンドル車であれば、運転席から見上げてすぐのフロントガラス右上がその指定席です」

都内大手ディーラーのサービス責任者は、点検に訪れるオーナーへの説明をこう徹底していると語ります。そもそも、この車検シール位置の変更はいつから始まったのかを振り返ると、施行は2026年(令和5年)7月3日に遡ります。それ以前は「前方から見やすい位置」としてフロントガラス中央上部(バックミラーの裏側付近)に貼るのが一般的でしたが、国土交通省の自動車情報協議会による省令改正を経て、現在のルールへと一本化されました。

この車検シールの貼り付け位置の変更理由として最も重く見られたのが、「無車検運行(うっかり失効)の急増」という深刻な交通安全上の課題です。旧来の中央上部・ルームミラー裏という配置は、外側(車外)からの視認性には優れていたものの、運転席に座るドライバー自身からはルームミラーの死角に入り込み、ステッカーの裏面に印字された「車検有効期間の満了年月」が全く目に入らないという構造的欠陥を抱えていました。

国交省の追跡調査データによれば、車検切れで摘発された一般ドライバーの約8割が「悪意はなく、単に満了日を忘れていた」と証言しています。毎日ハンドルを握るドライバーがクルマに乗り込む瞬間、必ず視界に入る車検ステッカーを運転席側右上へ配置することで、無意識のうちに満了日を意識させ、更新忘れを抑止する狙いがありました。

田中 結衣

田中 結衣

デジタルマーケティングコンサルタント

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。