物損事故で警察を呼ばないとどうなる?後日届出の手順と保険・罰則リスク

物損事故で警察を呼ばないとどうなる?後日届出の手順と保険・罰則リスクとはどのようなものなのか? 背景や要点を整理してお届けします。

事故当日に警察を呼ばないデメリットの中で、最も生活に直結する大きなダメージが保険金が支払われない、あるいは請求手続きが極めて困難になる問題です。自動車保険(任意保険)を使って相手への賠償金や愛車の修理代を補償してもらうためには、原則として自動車安全運転センターが発行する「交通事故証明書」が必要になります。

この交通事故証明書が不発行となる最大の理由が、「事故当時に警察への届出がなされていないこと」です。警察が現場を確認・実況見分していない事故は、公的な事故記録が存在しないため、証明書の発行自体ができません。保険会社としても、事故がいつ・どこで・どのように発生したのか客観的な裏付けが取れなければ、任意保険や車両保険の適用条件を満たしているか判断できず、保険金の支払いを保留または拒否せざるを得ないケースが出てきます。

万が一、警察を呼ばずに相手と別れてしまった後に数十万円規模の修理見積もりが届いた場合、保険が使えず全額自己負担となる痛恨の事態に追い込まれかねません。自賠責保険はもちろん、手厚い任意保険に加入していても、警察への届出という初歩的な手続きを怠るだけで、その恩恵を一切受けられなくなる恐れがあるのです。

池田 達也

池田 達也

マネー&キャリアエディター

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。