時給3万円の甘い罠と国税の包囲網――2026年、変容した夜のギグワークが映す日本のリアル
金銭面以上の暗部も露呈している。会員制の密室空間で行われる宴席では、違法薬物の混入や過度な飲酒強要、盗撮による性的搾取といったトラブルが日常茶飯事だ。一度トラブルに巻き込まれれば、自らも「グレーな報酬」を得ていた引け目から、警察への被害届を躊躇する被害者は少なくない。
さらに近年深刻化しているのが、SNS上での「晒し」行為だ。スマートフォンの小型カメラで無断撮影された動画が、顔や大学名、勤務先とともに暴露系アカウントに拡散される。一度デジタル空間に放たれた烙印は、デジタルタトゥーとして就職や結婚といった人生の重大な局面で容赦なく牙を剥く。