葉緑体とミトコンドリアの驚くべき起源!独自Dnaと共生説の真相

葉緑体とミトコンドリアの驚くべき起源!独自Dnaと共生説の真相の注目されている理由を丁寧にまとめました。全体像を一目で把握できます。

ミトコンドリアが持つ独自DNAには、医学・人類学の観点からも極めて重要な特徴があります。それが「母系遺伝」と呼ばれる現象です。

受精の際、精子の中にあるミトコンドリアは尾部に集中しており、受精卵の中に入らないか、あるいは侵入直後に受精卵の持つオートファジー(自食作用)やユビキチン・プロテアソーム系によって跡形もなく分解・消滅させられます。その結果、子供が受け継ぐミトコンドリアDNAは100%母親由来のものになります。

ミトコンドリアDNAは核DNAのような複雑な遺伝的組換えを起こさず、突然変異の蓄積のみで変化していくため、人類の進化ルートを遡る分子時計として利用されてきました。全人類の母方の共通祖先を辿る「ミトコンドリア・イブ」の追跡は、まさにこの小器官が持つ共生の痕跡によって実現した科学的成果です。

小林 直樹

小林 直樹

トレンドリサーチャー

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