亜急性期とは?急性期や回復期との違い・入院期間と費用を徹底解説
亜急性期病棟では、具体的にどのような治療やケアが行われているのでしょうか。実際の病棟内部では、外科的な大手術ではなく、退院後の生活を見据えた実用的なアプローチが展開されています。
亜急性期の対象疾患は多岐にわたります。代表的な疾患は以下の通りです。
- 誤嚥性肺炎・尿路感染症の初期治療後:抗生剤点滴が終了し、経口摂取の安定や離床を進める段階。
- 骨折の手術後・保存療法中:急性期病院での手術を終え、歩行器や杖での歩行訓練を要する状態。
- 心不全・呼吸器疾患の寛解期:酸素吸入量が減少し、心肺運動負荷を徐々に上げながら内服自己管理を目指すケース。
- 在宅・施設療養中の脱水や発熱:高齢者が自宅等で体調を崩し、4〜10日程度の短期間で点滴治療と体調調整を行う「サブアキュート受け入れ」。
ここで気になるのが亜急性期のリハビリ内容です。回復期リハビリ病棟では1日2時間から3時間(6〜9単位)に及ぶ激しい機能回復訓練が行われますが、地域包括ケア病棟では1日平均2単位(約40分)程度の訓練が一般的です。訓練内容は平行棒を使った歩行訓練、ポータブルトイレへの移乗動作、自宅の段差を想定した階段昇降など、「自宅へ戻って日常生活を送れるか」に特化したADL訓練が中心となります。
また、病棟で中核となるのが亜急性期における看護師の役割です。急性期の看護師がバイタルサインの監視や点滴管理、医療処置に追われるのに対し、亜急性期の看護師は「退院後の暮らしをデザインするアセスメント」に多くの時間を割きます。食事の自立度評価、排泄コントロールの確立、服薬指導に加え、家族に対して介護技術の指導や精神的ケアを提供することが責務となります。