「水800円」騒動の真相とは?一杯の水に隠された価格のカラクリ
騒動の渦中に立たされたのが、テレビ朝日系の人気番組『お願い!ランキング』などで爆発的な人気を誇っていたシェフの川越達也氏だ。親しみやすい笑顔と巧みなトークで一躍お茶の間のスターとなった彼は、テレビタレントとしての顔と、妥協を許さないプロの料理人としての顔を同時に持っていた。
彼が代表を務めていた株式会社タツヤ・カワゴエは、代官山の一等地で高級イタリアンレストランを運営していた。テレビの影響で、普段はファインダイニングに足を運ばない層が同店を多数訪れるようになる。ここで決定的なミスマッチが生まれた。テレビで見せる「親切で身近な川越シェフ」のイメージと、最高峰の空間とサービスを提供する高級イタリアンレストランという現実のルールが、利用者の頭の中で噛み合わなかったのだ。
メディア露出による知名度の飛躍が、結果として顧客層の期待値と店の営業スタイルの間に大きな断絶を生み出してしまった。