30言語を操る知の巨人・井筒俊彦の全貌!司馬遼太郎も絶賛した名著の力
井筒俊彦の知的巨躯に畏敬の念を抱いた代表的な人物が、歴史作家の司馬遼太郎です。両者の親交は深く、対談集『二十世紀末の闇と光』などでも白熱した言葉が交わされました。
司馬は井筒について、「もし日本にノーベル哲学賞や比較文明賞といったものがあるなら、真っ先に受賞すべき人物」「大学が数十人集まっても敵わない、桁外れの天才」と語り、終生その博識と透徹した洞察力に心酔していました。司馬作品の根底にある複眼的な文明観や日本人論にも、井筒との対話が大きな刺激を与えたと伝えられています。
国内外の学者からの評価も傑出しています。海外のイスラーム学会において「Izutsu」の名は古典的権威として引用され続けており、中東現地の研究者からも「アラビア語の哲学的深みをこれほど正確に英語化した学者は他にいない」と絶賛されています。学問のタコツボ化が進む現代において、東西の壁、宗教の壁、言語の壁を軽々と越境した彼のスケール感は、唯一無二の光を放っています。