病気の方へかける言葉の選択|相手の心を救う気遣いとNg例の違い

病気の方へかける言葉の選択|相手の心を救う気遣いとNg例の違いの見逃せないポイントを一挙に解説しました。

より深刻な病態、例えばがん(悪性腫瘍)の告知を受けた友人や、人生の終末期を迎えるターミナルケアの現場においては、言葉選びの繊細さはピークに達する。死や不可逆的な身体の変化を前にした時、安易な慰めは無力どころか相手を傷つける。

かつて映画『1リットルの涙』が描いたように、進行性の病気と向き合う当事者の苦闘は、外からは伺い知れない孤独と恐怖に満ちている。このような極限状態において、公認心理師などの心理職が推奨するのは「沈黙を恐れない姿勢」だ。何か素晴らしい言葉をかけて救おうとするのではなく、「あなたの側にいる」「つらい気持ちを否定せずに聞く」という存在の肯定が求められる。「言葉が出ないくらい心配している」というありのままの感情を伝えるほうが、飾った定型句よりも遥かに深く心に届く。

中川 明日香

中川 明日香

ビジネス戦略アナリスト

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。