制裁下で激変するロシア自動車市場!中国勢台頭と国内生産のリアル裏事情

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中国自動車メーカーの進出劇において、圧倒的な存在感を示すのが長城汽車(グレート・ウォール・モーター)だ。同社は制裁以前からトゥーラ州に自社工場を保有しており、西側勢の撤退に乗じて生産体制を迅速に拡張。ハヴァル(Haval)ブランドをはじめとするSUVモデルを大量投下し、市場の覇者としての地位を確立した。

一方で、表面上の「ロシア国産車」の増産には奇妙なカラクリが存在する。旧ルノーのモスクワ工場を引き継いで復活を果たしたモスクヴィッチブランドがその典型だ。同工場で組み立てられる車両の実態は、中国の江淮汽車(JAC)製モデルの完全なノックダウン生産(SKD)に過ぎない。中国から輸入された完成度の高いキットにロシア国内でエンブレムを貼り直す作業が主流であり、真の意味での技術的自立とは程遠い状況にある。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。