大阪城は誰が建てたのか?秀吉の城が地下に眠る歴史の真相と再建の謎
「大阪城を建てた人物」の答えは、どの部分を指すかによって完全に異なります。結論から言えば、最初の創築者は豊臣秀吉ですが、現在地上に露出している石垣や縄張り(設計)は徳川秀忠、そして天守閣は昭和の大阪市民の寄付によって建てられたものです。
秀吉が天正11年(1583年)から築城を開始した初代・大坂城は、本願寺(石山本願寺)の跡地に築かれた難攻不落の要塞でした。黒漆塗りの下見板に金箔瓦が輝く豪壮華麗な天守は、天下統一の威厳を天下に誇示する舞台装置そのものでした。しかし、その初代大坂城は慶長20年(1615年)の戦乱によって完全に灰燼に帰しています。
その後、徳川幕府が威信をかけて築き直した2代目を経て、現在の天守閣が建てられたのは昭和6年(1931年)のことです。歴史教科書や観光ガイドのイメージが先行し、「現在の城=秀吉の城」と誤解されがちですが、実態は3つの時代が縦に重なり合った重層的なハイブリッド構造を持っています。