日生学園第三高等学校事件の全貌とは?過酷なスパルタ教育の裏側
この極端な教育モデルを構築したのが、学校法人日生学園の創業者である青田進だ。「精神鍛錬」と「絶対服従」を掲げ、非行少年や登校拒否の生徒を全国から受け入れることで事業を拡大させた。青田の唱えた独自理論は、生徒の自尊心を一度完全に破壊し、学園の意志に従順な人間へと再構築することを目的としていた。
学園の象徴とも言えたのが、声を限りに叫びながら床やトイレを素手で磨き上げる「全力清掃」である。早朝から汗と涙にまみれ、意味を見出せない作業に没頭させることで思考力を奪う。洗脳にも近いこの指導方針は、保護者たちの「落ちこぼれた我が子を更生させてほしい」という切実な願いにつけ込む形で支持を集め、学園のビジネスモデルを強固なものにしていった。