丸亀城の石垣復旧は今どうなった?現存天守の魅力と観光完全ガイド
2018年7月の西日本豪雨と、同年10月の台風24号の直撃により、丸亀城の南西部に位置する帯曲輪石垣および三の丸石垣が大規模に崩落しました。城郭の基礎を揺るがす甚大な被害であり、崩落した石材は数千個に及びました。崩落の直接的な理由は、長年蓄積された雨水が石垣背面の土壌に浸透して水圧が高まったことと、地盤の緩みによるものでした。
被災直後から始まった復旧プロジェクトでは、まず崩落した石材を1点ずつ回収し、形状や特徴を精密に3次元計測して番号を割り振る気の遠くなるような作業が実施されました。江戸時代初期の築城技術を忠実に再現するため、石材を元の位置に戻す「伝統的石積工法」が採用されています。
石垣背面の排水機能強化や地盤補強といった現代の防災対策を施しながら、石垣の積み直しが進められています。復旧工事の全面完了は2026年代後半から2028年度頃を視野に進められており、現在は普段見ることのできない石垣の内部構造や、職人が石を組み上げる匠の技を間近に見学できる貴重なフェーズとなっています。城内には復興の歩みを紹介する案内施設も設置され、文化財修復の生きた現場を体感できます。