空母蒼龍の真実と壮絶な最期|ミッドウェー沈没の真相と海底探査の今

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蒼龍の最大の武器は、日本の正規空母のなかでも屈指を誇った公試最高速力34.5ノット(約63.9km/h)の快速性能でした。152,000馬力を生み出す蒸気タービン主機と洗練された船体形状により、風上に向けて全速航行することで強力な合成風を生み出し、重武装の艦載機を短距離で次々に発進させることが可能でした。

搭載機数は常用57機・補用16機(計73機)を誇り、二段式密閉格納庫と3基のエレベーターによって迅速な機体移送を実現していました。俊敏な足回りと十分な攻撃力を兼ね備えた蒼龍の設計は、その後の日本海軍が建造した「翔鶴型」や「大鳳」といった理想的な大型空母の基礎データとしても大いに貢献しました。

一方で、排水量の制約から防御装甲の薄さという弱点も抱えていました。飛行甲板や格納庫壁面の装甲は極めて限定的であり、密閉式格納庫の構造は一度火災が発生すると爆風や熱気が内部に充満しやすいという構造的リスクを内包していたのです。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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