ノルマントン号事件の真相と闇|なぜ日本人全員犠牲でも無罪なのか

ノルマントン号事件の真相と闇|なぜ日本人全員犠牲でも無罪なのかの要点や背景をコンパクトにまとめました。全体像を一目で把握できます。

ノルマントン号事件における不条理さをより明確に理解するため、乗船者の被害内訳と、その後の裁判プロセスの推移を以下の表にまとめました。

項目詳細・数値データ一般的な国際慣例・当時の基準歴史的評価・分析外国人乗組員(船長含む)乗船26名中、26名全員が生還(生存率100%)船員は乗客の安全確保・救助が最優先義務乗客を放置して船員のみがボートで脱出しており、明白な職務放棄日本人乗客乗船25名中、25名全員が水死(生存率0%)女性・子供・乗客の優先救助が原則人種差別的意識と不平等条約による治外法権の甘えが生んだ人災神戸海難審問(初審)1886年11月:全員無罪(過失なし)公平な証拠検証に基づく審理領事裁判権の弊害が露骨に現れた「身内びいき」の典型例横浜領事裁判(再審)1886年12月:ドレイク船長に禁錮3か月業務上過失致死罪等の厳罰適用日本政府の告訴と世論に押された形だが、25名死亡に対して極めて軽微

沸騰する世論を抑えきれなくなった明治政府は、司法卿(法務大臣に相当)の山田顕義らの主導で、ドレイク船長をイギリス横浜高等裁判所に業務上過失致死罪で正式に告訴しました。同年12月に行われた再審において、ようやく禁錮3か月の有罪判決が下されたものの、25名もの尊い人命が失われた対価としてはあまりに軽微であり、遺族への損害賠償も一切認められませんでした。

渡辺 美咲

渡辺 美咲

ガジェット&アプライアンスライター

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