犬が寝てる時の痙攣は病気?生理現象とてんかんの見分け方と対処法

犬が寝てる時の痙攣は病気?生理現象とてんかんの見分け方と対処法についての最新情報をご紹介します。

睡眠中の痙攣や体の震えは、愛犬の年齢や犬種によって背景となる原因疾患が大きく異なります。成長ステージに応じた特有のリスク要因を把握しておくことが、早期発見の要です。

子犬期・超小型犬:生後数ヶ月に潜む「睡眠中低血糖」

トイ・プードル、チワワ、ポメラニアンなどの超小型犬種や、生後2〜6ヶ月齢程度の子犬は、肝臓のグリコーゲン貯蔵能力が未発達です。食事間隔が空きすぎたり体が冷えたりすると、睡眠中に血糖値が急低下して低血糖症を引き起こします。睡眠中にピクピクと痙攣し、呼びかけてもぐったりして起きない場合は急性低血糖症の疑いがあり、速やかな糖分補給(ガムシロップなどを歯茎に塗布)と救急受診が必要不可欠です。

成犬期(1〜5歳):遺伝的背景が疑われる「特発性てんかん」

MRIなどの精密検査を行っても脳に構造的異常が見当たらない「特発性てんかん」は、一般的に1歳から5歳前後の成犬期に初発します。ゴールデン・レトリーバー、ラブラドール・レトリーバー、ボーダー・コリー、柴犬などは遺伝的素因が報告されており、睡眠時やリラックスした休息時に突然発作が誘発されやすい特徴があります。

老犬・シニア期(7歳以上):脳腫瘍・脳血管障害と睡眠時無呼吸

これまで一度も痙攣を起こしたことがないシニア犬が睡眠中に痙攣を起こし始めた場合、特発性てんかんではなく脳腫瘍、脳梗塞・脳出血などの脳血管障害、あるいは肝性脳症や腎不全に伴う尿毒症など二次性の構造的脳疾患を最優先で疑う必要があります。さらに、フレンチ・ブルドッグやパグなどの短頭種シニア犬では、気道狭窄に伴う「睡眠時無呼吸症候群」によって重度の低酸素状態に陥り、呼吸の乱れから睡眠中に激しくもがくような痙攣行動を示すケースも目立ちます。

森 瞳

森 瞳

ヘルス&ウェルネスアドバイザー

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