ケーキ屋バイトは本当にきつい?甘い憧れの裏側と評判を徹底検証
ケーキ屋バイトの魅力として語られる「従業員割引(社割)」と、最大の関門とされる「クリスマス」の実態について、現場の生々しいリアルを検証します。
社割・試食特典の知られざる実態
多くの店舗では、10%〜30%引きの従業員割引が用意されています。大手チェーンのシャトレーゼや銀座コージーコーナー等でも規定の割引制度が整っており、家族の誕生日や自分へのご褒美として日常的にお得にスイーツを購入できます。
また、個人経営のパティスリーや百貨店内ショップでは、新商品の発売前に「味を把握してお客様に説明するため」の新作試食が頻繁に行われます。ただし、「賞味期限切れのケーキが毎日無料で食べ放題」という噂は、現代の食品衛生基準やコンプライアンス順守の観点からほぼあり得ません。廃棄ルールは年々厳格化されており、持ち帰りを厳禁としているチェーンが主流です。
クリスマス繁忙期(12月23日〜25日)の戦場
ケーキ屋バイトにとっての天王山が、年間売上の2〜3割を一気に稼ぎ出す12月23日〜25日のクリスマスです。この期間は「可愛いケーキ屋さん」の姿は完全に消え去り、現場は物流センターさながらの戦場へと変貌します。
ある大手洋菓子店で勤務した大学3年生の手記には、当時の怒涛の様子が記されています。
「朝6時に出勤し、数百個届くホールケーキの予約伝票と商品を1ミリの狂いもなく照合し続ける。店頭には受取待ちの列が数百メートル伸び、少しでも受渡が遅れるとお客様から厳しい声が飛ぶ。バックヤードではイチゴのヘタ取りと段ボールの解体をひたすら繰り返し、休憩時間は5分でおにぎりを流し込むのみ。25日の夜、すべての業務が終わった瞬間の達成感と疲労感は一生忘れられません」
繁忙期には特別手当(繁忙期手当)が時給に上乗せされるケースもありますが、「クリスマスは絶対にシフトに入らなければならない」という暗黙の了解(または契約条件)が存在するため、この時期にプライベートを優先したい人には不向きと言えます。