551蓬莱のシロクマ「ゴーゴ」の現在地は?ズーラシアでの近況と家族の歩み
ゴーゴの軌跡を振り返ると、複数の動物園を渡り歩いてきた歴史が浮かび上がります。天王寺動物園から和歌山県の「アドベンチャーワールド」、再び天王寺へ戻ったのちに現在の「ズーラシア」へと移動した背景には、絶滅危惧種であるホッキョクグマを守るための「ブリーディングローン(繁殖を目的とした個体の貸借契約)」という重要な使命がありました。
国内で飼育されているホッキョクグマの個体数は年々減少しており、遺伝的多様性を保ちながら次世代へ命を繋ぐプロジェクトは全国規模で推進されています。ゴーゴはその高い繁殖能力と穏やかな性格から、国内の動物園間で結ばれたペアリング計画のキープランナーとして白羽の矢が立ち続けました。
2015年のアドベンチャーワールドへの移動ではメスの良浜やオホトとの同居が試みられ、2026年のズーラシア移動では同園のメスである「ライラ」との新たなペアリングが期待されました。見知らぬ土地への移送は動物にとっても大きな負担を伴いますが、ゴーゴは持ち前の適応力でそれぞれの飼育環境に素早く順応し、日本のホッキョクグマ飼育史において欠かせない功労者となったのです。