映画と違うラストに涙!『キリエのうた』小説ネタバレと真実の結末

映画と違うラストに涙!『キリエのうた』小説ネタバレと真実の結末の概要と注目ポイントを一挙に解説しました。

タイトルである『キリエのうた』に込められた最大の伏線は、「キリエ」という名前の二重性にある。観客や読者は最初、路上で歌う少女を「キリエ」と認識する。しかし物語が進むにつれ、本物のキリエは津波によって帰らぬ人となった姉であり、歌っているのは妹の路花であることが明かされる。

小説版では、この伏線がより周到に張り巡らされている。路花が姉の服を着て、姉の口調を真似て喋ろうとする痛々しいまでの自己消失。なぜ彼女は路花ではなくキリエとして歌わねばならなかったのか。それは、生き残った自分が「キリエ」として生きることでしか、亡き姉をこの世界に繋ぎ止められないと思い詰めていたからだ。この痛切な誤解と自我の混濁が解き明かされる展開こそ、岩井文学の真骨頂と言える。

斉藤 蓮

斉藤 蓮

デジタルマーケティングコンサルタント

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。