自民党の年齢制限と73歳定年の真相|世代交代が進まぬ理由と改革案
党内に若返りの規定が存在しながらも、自民党世代交代進まない理由には根深い構造問題が横たわっています。
第1に、強固な後援会組織と世襲政治の壁です。地方の小選挙区では、数十年にわたり構築された後援会組織がベテラン議員個人に紐づいており、新人や若手への交代が選挙基盤の弱体化を招くという懸念から、現職の高齢議員が引退を決断しにくい環境が続いています。
第2に、派閥力学と国会内での当選回数主義です。閣僚や党主要ポストの配分がいまだに当選回数を基準に判断される傾向が強く、若手・中堅が政策提言を行っても意思決定の中枢へ食い込むまでに膨大な時間を要します。
第3に、参議院における定年ルールの未整備です。衆議院とは異なり、参議院議員定年制導入議論は長年棚上げされてきました。参院比例代表では全国的な集票力を持つ業界団体の代表や元閣僚が高齢でも名簿上位に並び続けるため、国会全体の新陳代謝を遅らせる要因となっています。