闇に消えた「美」への執着。扇風機おばさんが遺した現代美容整形社会への警告と、知られざる壮絶な半生

闇に消えた「美」への執着。扇風機おばさんが遺した現代美容整形社会への警告と、知られざる壮絶な半生の全体像を丁寧に掘り下げてご紹介します。

日本での生活で行き詰まり、韓国へ帰国した彼女を待っていたのは、さらなる地獄だった。すでに彼女の顔は一般の医師が手を付けられないほど肥大化していた。整形費用も底を突き、医師たちから治療を拒否されるようになる。

絶望の果てに、彼女の耳に「幻聴」が響くようになる。「顔に油を入れろ」。精神を病んだ彼女は、シリンジ(注射器)を手に取り、自ら顔の皮膚の下へ食用油やパラフィンを注入し始めた。激痛と引き換えに、顔はさらに膨れ上がる。その姿は、かつての美しい面影を完全に失い、巨大なヘルメットを被ったかのようになってしまった。

鈴木 陽菜

鈴木 陽菜

テックライター兼ウェブディレクター

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