顔が利くの本当の意味とは?顔が広いとの違いと使ってはいけないNg場面
大手メディアの調査チームが現場のビジネスリーダーや人事担当者、取引先折衝の第一線に立つビジネスパーソンから聞き取り取材を行ったところ、「顔が利く」という言葉を取り巻く現場の生々しいリアルが見えてきました。
大手総合商社の50代管理職は、自社の若手社員が犯した商談での失策について次のように苦言を呈します。
「クライアントとの会食の席で、うちの若手が相手先の役員に向かって『〇〇専務は政界にも顔が利くとお聞きしております!』と屈託のない笑顔で言ってしまったんです。その瞬間、座が凍りつきました。専務は苦笑いされていましたが、後から『君のところの社員は、私が裏工作でもしていると思っているのかね』とチクリと釘を刺されました。『顔が利く』は一見褒め言葉に聞こえますが、受け手によっては『裏口から手を回すダーティーなフィクサー』と揶揄されたように感じる危険な言葉なんです」
また、知恵袋やオープンコミュニティにおける失敗事例の分析からも、以下のような生々しい証言が多数抽出されています。
- 「取引先の役員を紹介してもらった際、お礼メールに『業界に顔が利く〇〇様のおかげで』と書いてしまい、上司から『失礼極まりない、直ちに謝罪しろ』と激怒された」(20代・営業職)
- 「病院で『うちの親戚はここの院長に顔が利くから早く診てほしい』とゴネている患者を見て、周囲全員が冷ややかな目を向けていた。顔が利くを自分でアピールする姿は醜悪そのもの」(30代・医療従事者)
このように、「顔が利く」という語彙は、目上の相手に直接向ける言葉としても、自分を主語にして振りかざす言葉としても完全に不適格であることが現場の検証からも証明されています。