世界を揺るがすCreepy Nuts原点の狂気――なぜ今『合法的なトビ方』の歌詞が国境を超えて再燃しているのか?
タイトルに含まれる「トビ方」という言葉。一見すると危うい領域に踏み込んでいるかのようなスリルを演出しておきながら、リリックを追うごとにその巧妙なトラップに気づかされる。歌詞の行間から立ち現れるのは、違法薬物など一切必要としない、純度の高い言葉のドーパミンだ。
「音楽でハイになる」という古典的なテーマを、R-指定は独特の視点とブラックユーモアで現代的にアップデートしてみせた。世間の偏見やステレオタイプを逆手に取り、アッパーなビートに乗せてラップ中毒者の頭の中をそのまま開陳する手法。聞き手はいつの間にか、言葉のジェットコースターに同乗させられているのだ。