マック「フィレオ」の正体とは?語源と白身魚の真実を徹底解剖
マクドナルドのメニューに並ぶ「フィレオ」という名称は、英語の正式表記「Filet-O-Fish」に由来します。文法的に分解すると、この名称は「Filet(フィレ=切り身)」+「-O-(ofの口語・短縮形)」+「Fish(魚)」という構造になっており、直訳すれば「魚の切り身」を意味するキャッチーな造語です。
英語圏の商標や俗語では、前置詞の「of」をアポストロフィとともに「o'」や「-O-」と略記する手法が古くから親しまれてきました(例えば「Jack-o'-lantern」や米老舗乳製品ブランド「Land O'Lakes」など)。マクドナルドは「Filet of Fish」という堅苦しい一般名詞をリズミカルに縮めることで、一度聞いたら耳から離れない強力なブランドネームへと昇華させたのです。
では、料理用語としての「フィレ」と「フィレオ」の違いはどこにあるのでしょうか。フランス語の「filet(フィレ)」は本来「糸」を語源とし、牛や豚の脊椎の内側にある最も柔らかい脂肪の少ない高級部位(ヒレ肉)や、魚の骨を綺麗に取り除いた三枚おろしの「切り身」を指します。つまり、「フィレ」は素材の部位やカット形状を示す一般名詞であり、「フィレオ」はマクドナルドが切り身を使ったバーガーシリーズに冠した独自の商業ブランド呼称という明確な境界線が存在します。
日本国内で展開される「チキンフィレオ」も同様の設計思想であり、鶏の胸肉など脂肪分の少ない上質な一枚肉(フィレ)を使用した製品であることをわかりやすく提示するための命名です。