【独占追跡】カンボジアへ渡った元大物組長、政財界を動かす深層
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プノンペン中心部を歩けば、急激な経済成長の熱気が肌に迫る。新築タワーマンションや大型商業施設が立ち並ぶ都市景観。その陰で、巨大資本を動かしている人物のひとりが後藤忠政氏だ。
日本での組解散後、彼は巨額の資金を携えて渡航。現地での肩書は、今や慈善家であり実業家だ。特に力を入れてきたのが国際不動産投資業である。プノンペンやリゾート地として急速な開発が進むシアヌークビルなどで、不動産開発や商業ビルの取得を精力的に推し進めてきた。日本の警察当局による資金凍結の手をすり抜け、海外資産として再投資された資金は、数億ドル規模に達するとも囁かれている。
現場で取材に応じた現地デベロッパー関係者は吐露する。「日本の投資家という触れ込みで莫大な現金を動かしていた。交渉相手が誰であれ、決して怯まない強烈なプレッシャーと判断の速さは、異彩を放っていた」と。かつて日本経済の裏側を震撼させた資金力が、新興国の都市開発という表の経済システムへとなだれ込んでいる。