北区豊島は本当に住みやすい?治安や水害の噂と団地の現在を追跡
北区豊島で暮らすにあたり、事前に冷静な把握が求められるのが「ハザードマップにおける水害リスク」です。西側に隅田川、北東側に荒川が流れる地形的特性上、東京都および北区が公表する想定最大規模降雨時の洪水ハザードマップでは、多くの区域で3メートルから5メートル未満の浸水想定区域に指定されています。
しかし、単に「危険」と決めつけるのではなく、地域で長年積み重ねられてきた防災インフラの進化に目を向ける必要があります。現在、隅田川沿いには強固なコンクリート製スーパー堤防が整備され、大規模な調節池の運用によって都市型水害に対する防御力は飛躍的に向上しました。
豊島地区の最大の特徴は、豊島五丁目団地をはじめとする強固な中高層RC(鉄筋コンクリート)構造の建物群が存在することです。万が一の洪水発生時には「水平避難(遠くの避難所へ逃げる)」ではなく、建物の3階以上へ速やかに移動する「垂直避難」が北区の地域防災計画上でも明確に位置づけられています。低層木造住宅を選ぶ場合は階層の選定に注意が必要ですが、集合住宅の中層階以上を選択することで浸水被害の物理的リスクは大幅に低減できます。