「何もしない」小池百合子知事の真実!7つのゼロと巨大事業の評価
政治的アプローチの視点から小池都政を解剖すると、議会勢力との錯綜した関係性が浮かび上がる。
知事自らが立ち上げた地域政党「都民ファーストの会」は、既存政党への対抗軸として台頭した。しかし、都議会における主導権争いが推移するにつれ、かつて対立の構図を作っていた自由民主党との関係はきわめて複雑なものへと変化している。政権与党である自民党とのパイプを完全に切ることは、予算案や重要条例の可決において現実的ではないからだ。
こうした妥協と協調の政治戦略は、地方自治体行政における実務的な安定をもたらした側面もある。だが、当初の「東京大改革」や「古い政治からの脱却」を期待した支持者から見れば、それは日和見主義的であり、「結局は自民党的な従来型の利権行政に回帰しただけではないか」という不信感を生む結果となった。与野党の間で巧みにバランスをとる政治技術が、皮肉にも「信条なき行政」「何もしない政治」という印象を強める要因となっている。