カープ永久欠番はなぜ3人だけ?山本・衣笠・黒田の真実と預かり番号
では、なぜ山本浩二、衣笠祥雄、黒田博樹の3名だけがそのハードルを突破できたのか、個別の功績を掘り下げます。
【背番号8】山本浩二:ミスター赤ヘルが築いた初優勝と黄金時代
山本浩二氏は、1975年に球団創設25年目で成し遂げた「悲願の初優勝」の中心人物です。通算536本塁打(NPB歴代4位)、本塁打王4回、打点王3回、シーズンMVP2回と、打撃の主要部門を席巻。「ミスター赤ヘル」と称され、万年Bクラスだった弱小球団を常勝軍団へと押し上げた功績は、球団史において他の追随を許しません。
【背番号3】衣笠祥雄:2,215試合連続出場の「鉄人」と国民栄誉賞
骨折しても打席に立ち続けた「鉄人」衣笠祥雄氏。当時の世界記録となる2,215試合連続出場を樹立し、プロ野球選手として歴代2人目となる国民栄誉賞を受賞しました。通算2,543安打、504本塁打を記録し、どんな逆境でも笑顔でグラウンドに立ち続けた姿は、戦後復興を遂げた広島の不屈の魂そのものと称えられました。
【背番号15】黒田博樹:20億円を蹴って復帰した「男気」と25年ぶりの歓喜
衣笠氏以来、約30年ぶりの制定となったのが黒田博樹氏の15番です。MLB(ヤンキースなど)でエース級の評価を受け、年俸20億円規模の大型オファーが提示されながらも、「カープで投げたい」と2015年に日本球界へ電撃復帰。日米通算203勝を挙げ、翌2016年には球団25年ぶりとなるセ・リーグ優勝の原動力となりました。広島の街に与えた熱狂と経済・精神的インパクトは極めて異例であり、満場一致で永久欠番に指定されました。