孤独を喰らう「毒婦」の影――首都圏連続不審死事件から歳月を経た今、私たちが直面する新たな闇
近年、国際ロマンス詐欺や投資詐欺が社会問題化している。これらの犯罪の根底にあるのは、相手の恋愛感情や信頼を裏切り、金銭を奪うという、あの連続不審死事件と全く同じ構図だ。違いは、それが組織化され、AIなどの最新技術を用いて効率的に行われている点だけである。
木嶋死刑囚が個人で行っていたマインドコントロールの手法は、今や詐欺グループのマニュアルとしてシステム化されている。言葉巧みに相手の不安を煽り、依存させ、最終的にはすべてを毟り取る。私たちは、かつての事件を「過去の特異な殺人事件」として片付けるのではなく、現代の詐欺犯罪の原点として再評価すべき時期に来ている。