密林の王者フィリピンイーグル、絶滅の淵で目撃された驚愕の現実
現地で取材を進めると、美しく壮大な自然の裏に隠された厳しい現実が浮き彫りになる。主要な生息地であるミンダナオ島では、違法伐採や農地開拓による大規模な森林破壊が長年続いてきた。かつてどこまでも続いていた緑の絨毯は細かく分断され、若鳥が新しい縄張りを探して旅立つルートは寸断されている。
さらに深刻なのは、人間との接触に伴うトラブルや密猟被害だ。家畜を襲う害鳥と誤解されたり、地元住民が設置した仕掛け罠に誤ってかかったりして命を落とす個体が後を絶たない。保護救護された個体のレントゲン写真から、体内に散弾銃の鉛弾が残されているケースが頻繁に見つかるという現実は、密林の王者が置かれた過酷な境遇を物語っている。