伝説のデュオ・グレープ吉田政美の軌跡と今明かされる音楽的真実

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1976年のグレープ解散後、吉田が次に向かったのは実験精神に満ちた新境地だった。1979年に始動させた茶坊主(音楽ユニット)は、彼が持つ音楽的ボキャブラリーの広さを証明する格好の舞台となる。

アルバム『トゥリー・オブ・ライフ』に代表されるサウンドは、アコースティックの素朴さを基調にしつつも、ボサノバ、サンバ、フュージョン、シティポップの意匠を貪欲に吸収したものだった。参加したミュージシャンも当時のトッププレイヤーばかり。グレープ時代の叙情派というパブリックイメージを鮮やかに裏切り、極めてグルーヴィーで都会的なアプローチを展開した茶坊主の楽曲群は、時代を先取りしすぎていた早すぎた名盤として、現在でも好事家の間で熱狂的に語り継がれている。

山下 哲也

山下 哲也

自動車・モビリティライター

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。