プロ直伝のなまこのさばき方!ぬめり取りからこのわた抽出まで徹底解説

プロ直伝のなまこのさばき方!ぬめり取りからこのわた抽出まで徹底解説にまつわる興味深い視点を詳しく紐解きます。

Q1:まな板の上でなまこがドロドロに溶けてしまいました。何が原因ですか?
A1:最大の原因は「真水」に触れさせたこと、または「高温の室温に放置したこと」です。なまこは浸透圧の変化に極めて弱く、真水を浴びると細胞膜が破れて自己消化酵素が一気に分泌され、自らの身体を液状化させてしまいます。下処理の段階では絶対に真水を使わず、必ず海水濃度(約3%)の塩水を使用し、手早く作業を進めてください。

Q2:内臓の中にあるオレンジ色の塊は食べられますか?
A2:はい、美味しく食べられます。それはなまこの生殖巣(卵巣または精巣)で、通称「このこ(海鼠子)」や「くちこ」と呼ばれる極めて貴重な珍味です。春先にかけて大きく発達し、塩漬けにして乾燥させたものは「干しくちこ」として超高級品として扱われます。生の状態でも塩水で洗ってそのままポン酢で食べると、ウニのように濃厚な旨味が楽しめます。

Q3:茶振りをした後、冷やしても身が硬いままです。どうすれば柔らかくなりますか?
A3:茶振りの温度が低すぎたか、時間が短すぎてコラーゲンの結合が解けていない可能性があります。すでに切り分けてしまった後であれば、薄くスライスし直した上で、大根おろしをたっぷりと和えて30分ほど冷蔵庫に置いてみてください。大根の酵素が作用し、繊維が適度にほぐれて食べやすくなります。

Q4:一度に食べきれない場合、冷凍保存は絶対にできませんか?
A4:生のままの冷凍は肉質がスカスカになるためおすすめできません。どうしても長期保存したい場合は、しっかりとぬめりを取って茶振りを済ませた後、出汁・薄口醤油・みりんで薄味に煮付けた「煮なまこ」の状態にしてから煮汁ごと密閉袋に入れて冷凍してください。これなら繊維の崩壊を防ぎ、約3週間ほど美味しさをキープできます。

井上 凛

井上 凛

シニアコンテンツプロデューサー

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。